Nikon F
こんにちは。あひる隊長です。
デジタルのカメラを主体で使っているんですが、もともとフィルムカメラを使っていた為、一番好きなカメラはNikon Fです。



想い
僕の初めての出会いは、Nikon Fでした。
手に取った瞬間、まるで電気が走ったような衝撃を受けました。
しかし先輩には、「Fはやめておけ」と言われました。
理由を尋ねると、「個性的すぎる。お前にはまだ早い。もっと人生経験を積んでからアタックしたほうがいい」と。
僕にとってFは、グラマラスボディとまでは言わないものの、とても魅力的な体型をした存在でした。1959年生まれの、いわゆる熟女なのかもしれません。もともと年上は好みです。
第一印象はまさにビビッときたのですが、結局その時は諦めました。未経験者には相手ができない存在だったのかもしれません。
具体的には、露出計が一切付いていません。シャッタースピードは最高1/1000秒。当然ながら電池は不要で、まさに健康優良児のようなボディです。
先輩はこう言いました。
「付き合ってみれば分かるけど、お前の寿命より長生きするぞ。もし付き合えるなら一生付き合える。でも普通の人には無理だ。大人の男じゃなければ扱えない」
それほどまでに、Fは使う人を選ぶ個性的なカメラだったのです。
結局その時は先輩のアドバイスどおり、Nikon FE2と付き合うことにしました。
FE2の性格は、最高1/4000秒のシャッタースピードを持ち、絞り優先AEが使え、露出計も備えた電子制御シャッター機です。
たぶん誰が使っても綺麗な写真が撮れるカメラでした。電池で動き、スリムなボディで重量も軽く、とても魅力的なフィルムカメラでした。
それが運命だったのでしょうか。
50歳を過ぎた頃、僕は再びFと出会うことになります。
FE2は経年劣化によって露出計が動かなくなり、かなり前に手放しました。
その後、一時的にPentax Spotmatic SPと出会いました。しかし、これも旅行に一度連れ出しただけで露出計が老朽化により使えなくなってしまいました。
ただし、SPは機械式シャッターでしたので、露出計が使えなくても撮影自体は可能でした。
松江の修理店で診てもらったところ、診断結果はやはり経年劣化による寿命とのことでした。
しかし、「電子式シャッターではなく機械式なので、マニュアル機としてならこの先も付き合えますよ」と言われました。
その時、僕は「一生付き合えるパートナーが欲しい」と話しました。
すると紹介されたのが、再びFでした。
Fは、どのボディと比べても魅力的でした。
金属の質感は高く、真鍮の存在感も濃厚です。触れた瞬間、再び電気が走りました。
出会った頃と何ひとつ変わらない姿。
ファインダーを覗いた瞬間、自分の描きたい絵が自然とイメージできました。そして、その場ですぐに手に入れることを決めました。
Fはシンプルな性格ゆえに頑丈で、電池を一切必要としない完全機械式です。
「きちんと整備していけば、きっとあなたが生きている間は付き合えますよ」
そう言われました。
一度は諦めたFですが、巡り巡って再び出会うことができました。
たぶん、これが最後の恋。
あるいは、最後から二番目の恋かもしれません。
でも、できることなら最後の恋にしたい。
末永く、僕が死ぬその日まで手放さずにいたい。
そんな気持ちで、僕はFとの付き合いを始めました。
最後に
とりあえず、こんだけ好きなんだぞ!!という宣言です。

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